産経新聞

横浜の歴史的建造物「赤レンガ倉庫」で来週、地元のデザイナー稲葉みちよさんがファッションショーを開く。水洗いできるシルクを駆使した秋冬の新作を発表「東京に負けない流行発信基地」となるか。
潮風の中、横浜を着る、見る 28日に「赤レンガ倉庫」でファッションショー
埠頭に並ぶ二棟の倉庫は明治末期から大正初期に建てられた。 倉庫として役目を終えた後、横浜市が取得し、内部を改修。四月に店舗やホールを備えた観光スポットに衣替えした。重厚な外壁、鉄骨をさらした天井に昔の面影を残す。現代的な高層ビル群「みなとみらい地区」と隣り合う。
稲葉さんは秋冬の新作を発表する「東京コレクション」の会場に、ここを選んだ。横浜への思い入れからだ。横浜生まれの横浜育ち。子供の頃、レンガ倉庫は廃墟同然に見えた。周囲は開発前の空き地が広がっていた。壁は落書きだらけ。「敷地内に入って勝手に写真を撮ったことも。あやしい雰囲気が格好良かった。海のそばに建つ古い建物に、港町の文化を守ってきた横浜らしさを感じる」と稲葉さん。
横浜・元町にブティックを構えて十年。区切りの年に赤レンガ倉庫の再出発が重なった。早速、会場の使用を申し込んだ。「初心に戻って新たなスタートを切る年に、うれしい偶然」と話す。


