神奈川新聞 23面

目指せ学生ブランド
今秋、中国・紹興でショー
横浜拠点のデザイナー稲葉さん協力

東京田中短大(町田市)の学生が来春を目標に、学生ファッション・ブランド「Fascinate Factory(魅了する工場)」の旗揚げを目指している。そのイベントとして、中国・紹興市と同短大、横浜・元町を拠点に活動するデザイナー稲葉みちよさん(同短大客員教授)が協力して、学生によるファッションショーを今秋、紹興市で開く。

ショーは同市で開かれる国際紡績交易大会の「目玉」として、主催者から招請された。稲葉さんは学生ブランドの構想実現への第一歩として、学科の枠を超えた学生六十人を選抜、「一衣帯水~Fascinate Factory」を企画した。
素材は紹興市側が提供、稲葉さんのプロデュースでデザイン、製作を学生が行う。五十体分の素材のうち一部は既に到着、夏休み返上の勢いで作業が始まっている。
稲葉さんのリードで進んでいる学生ブランド構想は、専門的な技術、センスを磨きながら、就職に苦しむ学生達に「職がなければ自分で会社を興してしまえばいい」という考え方。
今回のショーは、構想の実現性を探る試金石。マネジメント分野専攻の学生が針も握り、制作だけでなく、企画、プロデュースを含め「みんなを魅了する洋服を手作りで」とハッパを掛けられている。
紹興市側との折衝など一部、遅れが出ている部分もあるが、大きな障害はないという。唯一、心配されるのがモデル。市側の注文で、モデルは現地紡績工場の従業員を使うが、そのオーディションがショー本番(九月十八~二十一日)の三日前で、作品の最終直しは訪中する学生代表約十人と稲葉さんの徹夜作業になりそう。
学生ブランド構想は、ブランド化とデザインを学生(同短大卒業生)、素材や製造は紹興市の企業など中国側が担う。主な市場として中国を狙いたいとしている。

◆東京田中短大
今年四月、「東京服飾造形短期大学」を「東京田中短期大学」に名称変更。服飾造形学科の単科から「こども学科」を設置し、2学科となる。服飾造形科造形専攻に動物服飾文化コースを開設。学生数200人。河合徹学長。