日本経済新聞 Digitalian 33面 「おしゃれ市場も電脳感覚」
ファッションの世界にもパソコンがは入り込んでいる。日本の 有名デザイナーがそろって出展する「1999-2000年秋冬東京コレクション」でモデルが灰色のパソコンの一部を見せながら舞台を歩いたのだ。
デザイナーの稲葉みちよさんが開いたそのショーのテーマは「パソコンとファッションの融合」。チョッキに似た「サスペンダーバッグ」と呼ぶカバンを出展。背中の部分にノートパソコンを入れるための袋を取り付けたのが特徴で、舞台上のモデルの背中のポケットのファスナーからパソコンがのぞいていた。
さらに稲葉さんはこのショーに、東芝と共同で携帯パソコンを収納できるハンドバッグも出品した。制作にあったっては、稲葉さんの方から東芝に話をもちかけた。大手電機会社とファッションデザイナーと言う異色の組み合わせは、話題を呼んだ。
パソコンをテーマにファッションショーを開いた稲葉さんは「これまでファッションの世界では、パソコンは実用的なものに過ぎず先端モードには無縁との意識が強かった。しかし、これだけ身近に電子機器が普及すると、デジタル感覚は無視できない。未来を意識してあえてパソコンに焦点を当ててみた」と力説する。

