朝日新聞



日中ファッション交流
町田の学生ら現地でショー
中国生地、モデル合同
紹興市で来月


町田市三輪町の東京田中短期大学(旧服飾造形短大)の学生らが、9月に中国浙江省・紹興市で開かれる「中国紡績交易会議」に参加し、ファッションショーを開く。生地は現地産、服のデザイン・制作は学生。モデルは学生と中国の市民が合同で務める。サッカー・アジア杯で中国の反日感情があらわになった後だが、「ファッションで日本と中国の交流を深めたい」という。

 紹興市は名物の「紹興酒」のほか、繊維工業が盛ん。毎年秋に日米欧州などの専門化を招き、学術交流と最新技術の発表を中心とする紡績交易会議を開いている。
同短大の学長補佐で、貿易会社社長の松尾秀明さん(53)が、仕事でゆかりの深い浙江省から、今年初めに参加を持ちかけられた。
舞台は9月10日から始まる見本市で、中国内の数百社が集まる。その初日イベントの目玉がファッションショーだ。5月に学生に呼びかけ、約150人全員からデザインを募集し、優秀作約50点を選んだ。
「未完成でも勢いよく」を合い言葉に、客員教授でデザイナーの稲葉みちよさんが指導した。作品づくりから音響、ショーの進行までを学生が手がける。
紹興市が生地を提供し、モデル25人のうち、10人は現地の工場従業員らが務める。現在は大半の作品の縫製が終わったが、モデルの体に合わせて作品を直したりする作業で、中心となる学生スタッフ十数人は夏休み返上で奮闘している。
リーダーの陶山昌洋さん(19)は「日本を代表して行くつもりで、充実したショーにしたい」と意気込んでいる。
8月に中国であったサッカー・アジア杯では、中国人サポーターが暴走、根強い反日感情が表面化した。制作担当の西原千尋さん(20)は「現地の人と一緒にイベントを盛り上げ、交流していきたい」と話している。